カテゴリ : 少女・女性マンガ ジャンル : 女性マンガ 出版社 : 白泉社 掲載誌・レーベル : 花とゆめ ページ数 : 192ページ 電子版発売日 : 2017年04月20日 コンテンツ形式 : EPUB サイズ(目安) : 37MB 西野家で停電中、怪我をしてしまったまい!加賀を気にするあまり、まいを真っ直ぐ見れなくなっていた西野さん…。でも、そこで本心を話せて…!?そして、嵐から一夜明けて帰宅したまいを待ちうけていた、両親の多大なる誤解とは!?二人がつき合う前の番外編も収録!兄・雪紘の過去が垣間みえる壁ごし&つつ抜けLOVE、第4巻!
たった一言で表すのであれば、この(4)、兄・雪紘のターン この『兄友』、大ジャンルは少女漫画で、小ジャンルはラブコメだ 事実、この(4)でも、まいと西野さんの恋仲は、ちょっとした大問題を乗り越えた事で深まっているので、恋愛漫画って括りに入れても、何ら問題はない それを踏まえた上で言いたい、この(4)は雪紘の独壇場だった、と 基本、甘酸っぱいキュンキュンを補給したくて、私は少女漫画を読む 時に大笑いさせられる事もあるが、何だかんだで、ラブコメを堪能し、ニマニマさせてもらえる ただ、この『兄友』(4)を読み終わった際、私の口はあんぐりと開いたままだった 雪紘が帝王気質なのは、とっくに存じ上げていた訳だが、昔から、こうもブレてないとは思ってもいなかった。しかし、納得っつーか、自然と受け入れられる現実ではある。三つ子の魂百まで、って言い方が正鵠を射ているかは微妙にしろ、雪紘はとことん俺様で、自分の目的の為だけに全力を尽くし、手段を選ばない。支配者、そんな表現がこうもしっくり来るキャラが、少女漫画に登場しちゃっていいのか、と思うほどだが、生徒のほとんどが彼のカリスマ性に心酔し、崇めているのだから、何も言えない それだけに、雪紘にイイおもちゃ扱いされている秋が憐れでしょうがない。血反吐吐くほどの経験は人を成長させるにしろ、この若さで味わうのはなぁ。いくら、彼女本人のドジ、コミュ症、反省しないってトコに全幅の非はあるにしても、やっぱ、可哀想だ・・・・・・しかし、この上下関係があってこその『兄友』ってのも事実で、これが無くなると、面白さがガタ落ちだろう 申し訳ないが、秋ちゃんにはしばらく、雪紘のお気に入りでいてもらうしかないな。もし、この現状を脱したいってんなら、彼女自身が最も苦手とし、敬遠している「努力」と「自省」に本腰を入れるしかないだろう それはさておき、次巻では、果たして、まいと西野さんは恋人として関係が進展するんだろうか。セックスだけが恋人らしい行動じゃないにしろ、西野さんは、男として、もうちょい、ガツガツ行った方がいいんじゃないかねぇ ライバル・加賀は腹を括って、まいの事を狙いに来てるんだから。実際、加賀は嫌いじゃないけど、まいの彼氏としてお似合いなのは西野さんの方だって、応援してるんすから、頑張ってください まぁ、家族公認になったからこそ、踏み切れないってのはあるからなぁ。二人のペースで、互いの価値観を尊重して、一つずつクリアしていけばいいか この台詞を引用に選んだのは、とことん、インパクト重視。世の中にゃ、怒らせちゃいけない男はいるなぁ、と他人事ながらに戦慄した。しかし、西野さんを無自覚で振り回しているまいも、この指示に動こうとするあたりに、この兄にして妹ありだな、と思ってしまった
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