バックパッカースタイルでアジアを自由に旅する著者が、老境にさしかかって楽しみを見いだしたのが、ゆっくり気ままに自分のペースで行く「古道歩き」。歴史的なテーマを持って国内外の有名無名さまざまな古道を歩き、いにしえの人々に思索をめぐらせ、感慨に耽る。そこには年齢を重ねた今だからこそ見えてくるものがある。登場する古道:熊野古道、沖縄古道、朝鮮通信使の道、馬胎古道(台湾)、アンコール古道(カンボジア)
古道歩きの記録。全部で5本だが、日本1で熊野古道中辺路、日本の海の道1、日本と朝鮮にまたがる道1、台湾1、カンボジア1とバラエティに富んでいる。ただ道を全部歩くわけではなく、ほんの一部を気ままに歩く。中辺路で言えば1泊2日で一部だけ。それはちょっとどうかと思うが。 著者は私より二つ下にようだ。シニアとしてはこれでいいのだという。確かに私も見習うべきだろうか。 海外の古道をどうやって見つけたのか知りたいが、きっと豊富に海外を歩いているうちに知ったのだろうな。
|