※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の特別天然記念物、ライチョウ。高山帯にくらし、冬はまっ白な姿に変わることから、日本では古来より「神の鳥」として人々に敬われてきました。写真家の戸塚学さんは、はじめて出会ったときから、そのとりことなり、冬も春も夏も秋も、何十回と生息地の一つ、北アルプスの立山に通って、ライチョウの写真を撮りつづけています。そのライチョウが今、絶滅の危機にさらされ、保護活動もはじまっているといいます。なぜ? 戸塚学さんは居ても立ってもいられず、北岳の現場に向かいました……。ライチョウの1年のくらしと、ライチョウに迫る危機、そして保護活動の内容もわかりやすく紹介しながら、ライチョウの未来を考えていく写真絵本。
遺存種(かつては繁栄して広く分布していた生物が、その後環境の変化などで衰退、分布を縮小し、現在では限られた場所に残るのみとなったもののこと)であるライチョウをもっと知りたいと思い、手に取った『お山のライチョウ』(戸塚学)。 雷鳥沢で初めて出会った愛くるしいライチョウ親子が絶滅危惧の扱いを受けていた事は、山を降りてから知ってビックリ。 「なぜ絶滅が危惧されているのか」の背景にあるものは、 【地球温暖化】。 暖かくなり、生息域を山の上へと広げてきたサル・シカ等の動物だったけれど、 その温暖化現象の根本的原因は我ら人間。 複雑な気持ちで読み進めて、 ライチョウの保護活動を知った時には、 ホッコリしたなぁ。
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