私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。右肩上がりに空き家は増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。住宅過剰社会は住みにくい「まち」の原因です。あなたは最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?
人口減少社会において必要な法整備が後手後手にまわっていることがよく分かった。 自分の家族、あるいは自分の世代だけではなく未来の世代にどのような都市を街を残せるか、意識していきたい。 著書が巻末にまとめた7つの対応策は以下の通り。 1.自分たちのまちへの無関心・無意識をやめる 2.住宅総量と居住地面積をこれ以上増やさない 3.「それなりの」暮らしが成り立つ「まちのまとまり」をつくる 4.住宅の立地誘導のための実効性ある仕組みをつくる 5.今ある住宅・居住地の再生や更新を重視する 6.住宅の終末期への対応策を早急に構築する 7.もう一歩先の将来リスクを見極める
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