難攻不落の処女太夫として名高い紫乃は、恋ゆえに罪を犯し、過去を捨てた身だった。しかし吉原を襲う奇怪な事件をきっかけに、美貌の軍人ミハイルと再会する。ミハイルもまた紫乃を探し続けていた。なぜ遊郭にいるのか、理由を尋ねに通い詰めるミハイルに、紫乃が告げたのは……!?
ブライトプリズンシリーズでどハマりした犬飼のの先生の作品。相変わらず文章力が高く、緻密な物語設定に感心してしまう。主人公も元刀鍛冶だったりして、ふたりとも男らしい感じなので、そこはあまり好みではないものの、吉原の世界観は好きなので楽しく読める。 妖刀鬼がバッサバッサ人を殺していくので、けっこう重い話なんだけど、この2人はどうすると幸せになるのか想像がつかない。
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