源氏物語の新訳を手掛けた作家・角田光代と、平安文学研究者として注目の山本淳子が、今源氏物語をどう読み、どう捉えるか、紫式部と道長、彰子の関係なども含め、現代の視点から読み解く。
角田光代さんと山本淳子さん 源氏物語を巡るお二人の対談 角田さんは五年かけて源氏物語の現代語訳を完成させました。 山本さんは平安文学研究者です。 地球っこさんといるかさんのレビューがとっても良くて、手に取った本です。 ありがとうございます♪ 感想は一言 「とにかく面白かった!」 もう、全てのお話が興味深くて、読み終えてもパラパラと気になる頁を読み返したりしました。 特に惹かれたのは第三章の〝気になる登場人物〟 藤壺、花散里、末摘花、六条御息所、などを例に挙げ、どんな人物だったのかをお二人の自由な視点と解釈で語り合っているのが深くて… また紫式部については 【山本】 〝主人公がつらく悲しいときほど、嬉々として筆が進んでいる感じがします。逆に主人公が幸せなときには、滑稽だと感じるのか、凡庸な文章になってしまうところがある〟 【角田】 〝たしかに、人が不幸になっていくほど描写が冴えまくりますよね〟 そうなんだぁ!面白い! 平安の人たちがすごく身近に感じられ、この日本という国に生きていたのだなぁと、しみじみ思う。 対談の中で山本さんの著書「源氏物語の時代─一条天皇と后たちの物語」 が何度も出てきます。 この本も地球っこさんに教えて頂き手元にあるので、読むのが楽しみです。 私が源氏物語を読み通したのは10代の頃、田辺聖子さん訳のものでした。 それ以降は読んでいないので、角田光代さんの源氏物語は絶対に読みたい!
|