深い森の中に佇む全寮制の王鱗学園で暮らす十八歳の薔は、様々な特権を受けるという神子候補の一人に選出されてしまう。神子を決める儀式とは男に身を任せることで、その相手は日頃から敵愾心を抱いている学園管理部隊の隊長・常盤だった。抵抗する薔に、突如、意外な事実を明かす常盤。彼の秘密を知り、次第に惹かれるようになる薔。隔絶された世界で生きる無垢な少年たちは、過酷な愛に溺れてゆく――。
某レビューサイトのランキングかなりの上位作、気にはなってましたが扉絵の軍服にね〜なかなか踏み出せませんでした(笑)その実、気後れに反して萌え感じちゃうくらい画が素敵でしたが。高評価に違わず大変興味深い内容、裏社会と繋がりある密教や秘密結社だったり近親婚に閉塞感たっぷりな全寮制の男子校と怪しげな要素満載です。ダークファンタジーと言っていいのかな、の割に然程どす黒さはなくハラハラしつつ楽しめます。主要な人物像が個々に際立っていて魅力あるのも大きなポイント、ヒエラルキーの上部を切り取ったよーなイケメン揃いだし(笑)Sで鉄面皮かと思えばかなり臆病とゆーか脆く柔らかい部分がある常盤、人間臭くて凄くイイ!どハマりです(笑)1巻では反発してた薔と常盤が禁忌を犯しても共に生きる道を選ぶに至り2巻では気持ちは通じたものの教団の縛りに会うこともままならない上に外野で要らぬ問題が発生し薔が傷つきながら成長します。更にキングや椿や剣蘭などのサブにもちょっとスポット当たって嬉しい。続きがめっちゃ気になります。小冊子での甘い番外編あるよーですがいずれ添付されるんだろうか、今から心配(笑)。。とにかく続編楽しみ!
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