カテゴリ : 少年・青年マンガ ジャンル : 青年マンガ 出版社 : 小学館 掲載誌・レーベル : ビッグコミック ページ数 : 218ページ 電子版発売日 : 2014年12月15日 コンテンツ形式 : EPUB サイズ(目安) : 69MB 境ろう学校の始業式の日、重複障害児クラスに塩見という図工担当の若い教師が赴任してきた。生徒のひとり斉藤ゆり子は、塩見先生の顔を一目見るや興味を持ちはじめる。小さい頃からドラえもんが好きだったゆり子は、塩見先生の顔を見て本物ののび太がやって来たと思ったのだ。一方、早野先生たちは子供たちに色々な感情を知ってもらうために演劇の計画をたて、塩見先生に舞台美術を担当してもらうことにする(第1話)。▼片時も塩見先生の側を離れようとしないゆり子は、塩見先生をなくてはならない存在だと意識しはじめる。しかし塩見先生は急に父親が亡くなり、実家の酒屋を継がなくてはならなくなってしまった……(第2話)。▼実家に帰ることになった塩見先生は、ゆり子に「別れ」という概念を知ってもらいたいと思いはじめ、あらゆる方法で「淋しい」ということを教えようとする。だが、ゆり子にはまったく伝わらなかった。劇の中でならばそれが伝わるかもしれないと考えついた塩見先生は……(第3話)。
聴覚障害児の教育においてたびたび問題となっている「抽象的な概念の獲得」ということの大事さと難しさが、この本を通してよく分かります。また、「大橋朝男」の箇所は衝撃的でした。ショックが大きくて、2回目を読むにはしばらく時間をおいてから、という感じになりそうです。読んでて辛かった。
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